Planet of the Apes : 猿の惑星(1968)

『猿の惑星』(さるのわくせい、PLANET OF THE APES)は、1968年のアメリカ合衆国の映画。ピエール・ブールによるSF小説『猿の惑星』(La Planète des singes)を原作とするフランクリン・J・シャフナー監督、チャールトン・ヘストン主演のSF映画。『猿の惑星』シリーズ全5作の第1作。

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Planet of the Apes (1968) / 猿の惑星の紹介

準高速航行の宇宙船で6カ月の宇宙航行を続けていたテイラー船長(チャールトン・ヘストン)ら4人は、人口冬眠装置で睡眠移動中、宇宙船が故障し、地球に似た惑星の湖に着水した。地球時間では、2673年3月23日であることは確認できたが、宇宙船は、固定に沈む。逃げ出せた3人は、この惑星の探査に向かうと、人間の集団に遭遇する。しかし彼らは、言葉をしゃべれず、か弱い存在であった。そこに、武装して馬に乗った猿の一団が人間狩りにやってくる。驚いたことに彼らは言葉でコミュニケーションしていたのだ。仲間の1人は殺され、テイラー船長とランドンは捕まり、この惑星の支配者で文明をもった猿たちの社会に奴隷として軟禁されてしまう。

Planet of the Apes (1968) / 猿の惑星のあらすじ

ケネディ宇宙センターから打ち上げられた一隻の宇宙船が、4人の宇宙飛行士を乗せた長い宇宙飛行を続け、今まさに地球への帰還を目指していた。他の3人はすでに人工冬眠装置によって眠りについており、船長のテイラー(チャールトン・ヘストン)は出発からおよそ6か月が過ぎて、船内時間が1972年7月14日、地球時間が2673年3月23日であることを確認し、準光速航行のハスライン理論に従えば、今頃地球では西暦2673年頃になっているはずだと語りながら、睡眠薬を自ら注射して冬眠状態に入った。それからどれだけの時間が過ぎていったか…。突如発生したトラブルにより、船はとある惑星の湖上へと不時着水した。着水と同時に装置が自動的に開いて、テイラーたち男性3人はようやく目覚めた。もう1人がいないことに気づいたテイラーがその様子を覗うと、そこに入っていた女性宇宙飛行士のスチュアートは、装置の故障による空気漏れで死亡し、無惨にもミイラ化していた

残されたテイラー、ドッジ、ランドンの3人は、沈みゆく船から急いで脱出し、近くの岸辺へと到着した。地球とよく似た青い空に赤茶けた大地、湖水は青々しい水。3人はゴムボートに乗って川を内陸部へと遡っていった。テイラーの信じる学説では、もはや地球では2000年もの長い歳月が過ぎ去っている計算となり、そこに帰ることはもはや不可能であった。3人は未知の土地へと探検に向かった。最初は一望の荒野であったが、やがて緑を見つけた。しかし、水浴びの途中で何者かに衣服や物資を盗まれ、その後を追いかけて行くうちに、彼らは裸の人間の群れと遭遇した。全く襲われる気配がないのでひとまず安心したが、やがて目を疑う光景に3人は思わず息を飲んだ。彼らの行く手に、銃で武装し馬に跨った猿の騎兵たちが突然大挙して現れ、逃げ惑う人間の群れに銃撃を加えながら追い詰めて行き、3人もその中で逃げ切れずに、ドッジは射殺され、ランドンも捕えられ、そしてテイラーも兵士に狙撃されて首に重傷を負い、そのまま意識を失った。

やがて気が付くと、彼は手術台の上に固定されて輸血を受けていた。そこは動物病院の手術室であった。そこでは大勢の人間が飼育され、主に生体解剖や動物実験などに利用されていた。彼の治療を担当していたのは、チンパンジーの獣医であるジーラ博士(キム・ハンター)であった。また彼女には、同じチンパンジーの婚約者で考古学者のコーネリアス(ロディ・マクドウォール)がおり、更に彼らの上司がオランウータンのザイアス博士(モーリス・エヴァンス)であった。彼らにとって人間は、知能も低く、文化や言葉を持たない野蛮な下等動物に過ぎなかった。しかしジーラは、猿は元々人間から進化したものと考えて、それを立証すべく、独自に研究を続けていた。一方のコーネリアスも、彼女の学説には少し懐疑的ではあったが、猿社会ではタブーとされている「禁断地帯」を調査して、これまで真理とされてきた考えに大きな疑問を抱いていた。

そしてジーラは、その行動が他の人間とは全く違い、しかも言葉を発しようとするテイラーに強く興味を示していた。だがザイアス博士は、彼に対して不気味なものを感じていた。この時テイラーは、怪我の後遺症で咽喉がまだ使えず、言葉を全く話せなかった。そしてジーラが同じ檻に入れた若い女性に、テイラーは自ら「ノバ」と名付け、ジーラとコーネリアスの2人には、自分は言葉が分かることを紙に書いて伝えた。当の2人は信じられないとは思いつつも、テイラーがこれまでの出来事を書いた紙を訝しながら読むのであった。だが実は、2人よりも先にその事実を既に知っていた者がいた。ザイアス博士である。テイラーを強く危険視した彼は、テイラーに去勢手術と脳外科手術を施そうとするも、それを知ったテイラーは1人檻から逃げ出し、公衆の面前で捕まった時に初めて言葉を発し、ジーラを始め周囲の猿たちを大いに驚かせた。

やがて裁判が開かれた。ところがこの法廷の真の目的は、何故テイラーが言葉を発するのかという議論ではなく、ジーラとコーネリアスによる、これまで猿社会では当然の真理とされてきた思想に公然と刃向う異端的言動を、大きな重罪として断罪する事にあった。裁判官は、テイラーはジーラたちの陰謀によって生み出されたものと見なしていた。それ以外には全く考えられなかったのである。たとえ他の惑星からやって来たとは言っても、彼らには到底想像もつかないことで、単なる戯言としか受けとめられなかった。

しかしザイアス博士は、テイラーをあくまで人間の突然変異と見なしていた。閉廷後、テイラーは一人ザイアスの執務室に呼ばれた。ザイアスは人間は下等動物で、猿は高等動物であることを断じて疑わなかった。そしてテイラーに対し、「おまえは脅威だ」、「人間は害悪だ」と迫った。ザイアスは恐れていたのであった。彼はテイラーを、「禁断地帯」として彼らの「聖典」では禁足地とされている場所からやって来た別種の人間だと考えていた。そして、その通りに自供しなければ去勢し、更にランドンのように脳手術で廃人にすると脅した。テイラーはザイアスが一体何を恐れているのかが分からなかった。そして審理の結果、重い処分を下されたジーラとコーネリアスは自ら「禁断地帯」へと向かい、自説の正しさと異端の無実を証明しようと決意し、ジーラの甥のルシアスにテイラーをわざと逃亡させ、共に禁断地帯へと向かった。やがて海岸に到着した彼らは、すぐ後を追って来たザイアスを釈明の為に岸壁の洞窟へと連れ込んだ。ザイアスは、そんなコーネリアスとジーラを背教者だと強く非難するのであった。

コーネリアスが以前、洞窟で発掘した出土品からは、約1200年前に書かれた「聖典」とは全く矛盾する、はるかに古い時代の遺物がいくつも発見されており、テイラーはそれらが人間の遺物である事を話して聞かせた。しかしザイアスは、それを一切認めようとはしなかった。彼はそれまで猿社会で真理とされてきた歴史観が大きく覆る事を強く恐れていた。テイラーは、今の猿の文明は全て過去の人類文明の遺産であると説明し、窮地に追い込まれたザイアスもとうとう、実は自身も密かにそう考えていた事を自ら明らかにした。彼は聖典と矛盾する事実をずっと隠蔽し続けていたのだ。しかしザイアスは言う。「それならば、なぜ人間は滅びたのだ?」、「私は聖典を信じる」と。

やがてテイラーはジーラたちに別れを告げると、愛するノバと馬に跨り、共に長い海岸線を辿って行った。一方のザイアスは、部下たちに命じて洞窟をただちに爆破させた上で、異端の説は一切認めないとして、結局テイラーは追わずにその場を後にした。残されたコーネリアスとジーラはテイラーたちの行く末を心配していた。そしてほどなくテイラーは、懐かしい自由の女神像の変わり果てた姿に驚愕し、この惑星の真実を知ることになる。つまり、ここは地球だったのである。

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