『キャバレー』(Cabaret)は、1972年にアメリカで制作されたミュージカル映画。
1966年のオリジナル舞台版をもとに、メトロ・ゴールドウィン・メイヤーが映画版を製作、1972年に公開された。同年度の第45回アカデミー賞では、サリー役のライザ・ミネリの主演女優賞、舞台版と同じエムシー役を演じたジョエル・グレイの助演男優賞、ボブ・フォッシーの監督賞など、8部門を受賞した。
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Cabaret (1972) : キャバレーのあらすじ
1931年、ベルリン。スターに憧れるアメリカ人の娘サリー・ボウルズ(ライザ・ミネリ)はエムシーが取り仕切っているキャバレー、キットカットクラブで働く歌手である。ある日、イギリスから来たという学生ブライアン・ロバーツ(マイケル・ヨーク)がサリーの下宿に引っ越してくる。学生で作家のブライアンは博士号を取得するまでの間、生活のために英語を教える。サリーはブライアンを誘惑しようとするがうまくいかず、ブライアンは同性愛者なのではないかと疑う。ブライアンはサリーに、これまで3回女性と関係を持とうとしたがいずれも失敗したのだと語る。二人は友情で結ばれ、ドイツのヴァイマル共和政終焉の頃、ブライアンはサリーの自由奔放な生活を目の当たりにする 。しかしサリーとブライアンは恋人に発展し、これまでの3名の女性は合わなかっただけだと気付く。
その後サリーはマクシミリアン(通称マックス)(ヘルムート・グリーム)という裕福でプレイボーイの男爵と友達になり、サリーとブライアンは豪邸に招待される。マックスがサリーとブライアンを誘惑し、二人の関係に変化をもたらしていく。ブライアンと関係を持つと、マックスは2人への興味を失い、アルゼンチンへ旅立つ。口論の中、サリーはブライアンにマックスと関係を持ったことを暴露すると、ブライアンもマックスとの関係を明かす。のちにブライアンとサリーは仲直りし、サリーはマックスが2人に金銭を残したとし、ふざけて売春の代金と比較する。
サリーは妊娠するが、父親が誰かわからない。ブライアンは結婚して自分の大学のあるケンブリッジ に連れて行こうとする。最初は2人ともそのつもりで新生活を共にすることを祝うが、サリーとブライアンがピクニックに行った際、ブライアンはよそよそしくつまらなそうにし、サリーはおむつを洗って生活する、教授の妻の生活を思い描いて失望し、妊娠について悩み始める。
結局サリーはブライアンに相談することなく中絶する。ブライアンがサリーに問いただすと、サリーは恐れを明かして互いを理解する。ブライアンはイングランドへ向かい、サリーはキットカット・クラブで活躍しベルリンでの生活を続けるが、ナチスの制服を着た男たちがクラブの最前列に並び、残り時間が少ないことを思い知らされる。
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